2010年11月7日日曜日

寝たきりになりそうな症例

80代女性の方、杖をついて来院されます。主訴はベルトラインがスースーして冷えるそうです。1回目は、肝臓と脾臓が強いタイプで、肺臓を補いました。治療後疲れが出て来て、寝込んでいたそうです。最初は強めにしないと効き目が判らなくなるため、少し強めにします。今回は効きすぎました。2回目は主訴は変わらないそうです。刺激の量は半分にしました。「上工冶未病」の脈診で調べました。脾臓は強そうです。肝臓は強くない。肺臓と心臓と脾臓は除外します。残りは腎臓と肝臓です。肝臓に罠を仕掛けて様子を見ました。時間を掛けて判定しました。反応はありました。この方は脾臓と腎臓が強いタイプと判断しました。治療は肝臓を補いました。治療後2時間して、歩く事が出来なくなったと電話がありました。これは肝臓経絡が強いのに肝臓を刺激して血を集め過ぎて、血の足らない他の臓器がさらに弱ったためです。この事からこの方は肝臓は強い。次回は肝臓と腎臓を除外して、心臓、脾臓、肺臓を調べるつもりです。寝たきりになりそうと言う状態は自律神経が無茶苦茶になっている状態です。

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