2010年12月13日月曜日

パーキンソン病について

70代女性の方、2年前、健康診断で手の震えを指摘され、クリニックでパーキンソン病と診断される。アーテン1日2錠服用。当院に来院されるのが今日で3回目です。パーキンソン特有の動作が遅くなる、前傾姿勢、歩幅が狭くなる等の症状はありません。ただ手の震えのみです。中医学から判断しますと、手の震えは肝臓に関係します。肝臓が弱いか強いかです。手の震えの激しさから、肝臓の強い事が判ります。脈から肝臓の強さを判定する事は難しいです。日本人は我慢強い国民性があるので、肝臓は脈からは判定しづらい。こういう臓器をサイレント臓器と言います。手の震えは中風に属します。症は肝風内動です。手の震えはこれ以上肝臓が強くなると、脳卒中になりますよと警告しています。この方は、1回目、2回目は肝臓と脾臓が強いタイプで肺臓を補いました。肺臓は体がだるいなるような気がすると伺いました。今日は脾臓を慎重に検査しました。脾臓は強くない事が判明。この方は肝臓のみ強いタイプです治療は脾臓を補いました。治療後手の震えも少し良いそうです。気分も落ち着いて良いそうです。パーキンソン病と診断したのは誤りだと思います。

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