2011年9月7日水曜日

乳がんについて

70代女性の方、27年前に乳がんを発症される。今年になって、腫瘍マーカーが徐々に上がり、3月に、抗がん剤の副作用の吐き気と下痢が始まる。紹介で当院に来院される。針治療を始められる。7月に、最後の旅行になると思いますと伺いました。スイスに行かれる。ご主人が退職されたので、北海道旅行にも行かれる。無理が重なって、腫瘍マーカーが1000位に上昇される。抗がん剤治療が始まる。この場合、旅行を止めさせて、40回の針治療が終わってから旅行に行かれた方が良かったのか、私には判りません。患者さんの気持ちを優先してアドバイスする事が治療だと考えています。もし旅行に行かなくても、マーカーが上がり、抗がん剤治療を受けないといけない事態になれば、旅行もいく体力が無くなり、悔いが残ります。限りがある命だから、その人の思いを大事にしたいと思います。全力で治療するつもりです。この方は、心臓と肺臓が強いタイプで治療は腎臓を補っています。

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